ただでさえ選択肢の少ないAndroidタブレット市場が、さらに縮小するようです。詳細は以下から。
台湾メディア「DIGITIMES」の報道によると、AppleやSamsungと並んで世界でトップ3に入るHuaweiのタブレット出荷台数が2021年に落ち込むとみられるそうです。
これは5Gで中国と覇権を争うアメリカの制裁によってAndroid OSを使えなくなったほか、プロセッサをTSMCなどの半導体製造事業者にアウトソーシングすることや、QualcommやMediaTekからの調達を封じられたため。
プロセッサの在庫が尽きる2021年第2四半期以降は、調達が許されているIntelやAMDのプロセッサを用いたWindowsタブレットにシフトせざるを得なくなるとみられています。
なお、HuaweiのAndroidタブレット出荷台数減少で問題となってくるのが「誰が空いた穴を埋めるのか」という点。
世界市場や中国市場ではラインナップを拡充し、ミドルレンジ~エントリーモデルのタブレットを投入するSamsungやLenovoがシェアを伸ばすとみられていますが、日本ではAppleがシェアの大部分を引き継ぐとされています。
ただでさえパイが小さく、「iPad一強」でHuawei以外の選択肢が年々乏しくなっていった日本のタブレット市場。Huaweiの存在感が薄れることで、格安モデルを中心に冬の時代が訪れることとなりそうです。
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