「まぐろといえば刺身」の常識をひっくり返す、那智勝浦町の「まぐろ中とろカツ定食」の唯一無二の味わいを堪能してきました



まぐろといえば刺身、刺身と言えばまぐろ。日本人の心の奥底に刻まれたその大前提を軽々とひっくり返してくれるとんでもないご当地メニューを堪能してきました。

熊野古道をひた走るBuzzap!取材班は最後の熊野那智大社へと向かう道すがら、空腹を満たすべく那智勝浦の街へと向かいました。

那智勝浦町の特産品といえば生まぐろ。街の公式サイトによると勝浦漁港は、延縄(はえなわ)漁法による生鮮まぐろの水揚げ日本一を誇りますとのことで、近海でとれたばかりのまぐろを味わうことができます。

それならやっぱり刺身でしょう、いや、まぐろ丼かな…と思ってしまいますが、ここで味わうべきは「まぐろカツ」なのです。休日の昼時には街中の多くの飲食店に観光客の行列ができますが、その中でも他ではめったに食べられないこのメニュー、挑んでみました。

こちらがJR紀伊勝浦駅。大坂方面からはJR紀勢本線の「くろしお号」で3時間半から4時間、名古屋方面からはJR紀勢本線「ワイドビュー南紀号」で3時間半というロケーションです。


なお、車で向かう際には駐車場不足に悩まされます。コインパーキングなども多いのですが常に満車なので早めの到着がおすすめです。休日は役場などの駐車場を拝借している人もいるようですが…。街中を見て回ると、まぐろを扱う飲食店の前はだいたい長蛇の列ができています。

今回訪れたのは、紀伊勝浦駅の目の前にあるbodaiさん。13時前ですが10人以上が並んでいます。4連休の最終日でしたが、13時前後で外待ちは30分弱といったところ。


まぐろの刺身定食や各種海鮮丼に並び、「当店人気No.1」とされているのが「鮪(まぐろ)中とろカツ定食」です。なお、くじらの刺身や竜田揚げがあるのはイルカ漁で有名な太地町がすぐ近くという立地から。


店内のオペレーションは非常にスムーズで、注文から5分ほどで来ました。これが「鮪(まぐろ)中とろカツ定食」です。


真っ赤なまぐろの中とろが目にまぶしいほど。


かつてアイスクリームの天ぷらなる料理がありましたが、このまぐろカツも衣をつけた表面だけをさっと揚げるスタイル。表面だけがほんのりと炙られたような状態となり、中はしっかり生です。


レモンをしぼり、おろしだれに付けていただくと、口の中でまぐろがふわっとほどけていくんです。旨味の広がりを響かせながら。これはもう味の新体験と言わざるを得ません。


これだけ日本人に広く愛され、親しまれ続けてきたまぐろという食材に、こんな未体験ゾーンが残されていたのかと。脱帽です。感服です。めっちゃ美味いです。食べ終わるのがもったいないけれど揚げたてを食べるのがベストなはず。ジレンマと旨味に悶えるランチです。


そして、ここまで遠路はるばるやってきてまぐろの刺身も頼まないわけにはいきません。食べ比べないとね。必要ですよね。


なんということでしょう。この赤身のぎゅっと詰まった旨味。王道です。王者の風格です。はじめに刺身ありき。そのとおりです。


こちらのトロのなめらかさ、フィギュアスケーターのようにどこまでも口内を広がっていく風味、絶品です。


ということで、すべてのまぐろが好き、刺身が好き、海鮮が好きという日本人には一度は現地を訪れて味わっていただきたい最高のまぐろ三昧となりました。

これまでに食べたことのない新しいまぐろの境地を知り、そしてなにより絶品の近海まぐろを堪能できること請け合いです。

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