YouTubeの「次の動画」機能がデマや陰謀論の拡散に寄与、無関係の動画を見ていても推薦されることまで明らかに

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YouTubeでひとつの動画を見終えると初期設定では自動的に再生される「次の動画」。選ぶアルゴリズムには以前から疑問の声が上がっていましたが、最新の報告では自らのポリシー違反となるような動画が推薦されていることが判明しました。詳細は以下から。

ブラウザのFirefoxやメーラーのThunderbirdで広く知られるMozilla社は、オープンソースのブラウザ拡張機能「RegretsReporter」を用いてYouTubeの「次の動画」を決めるアルゴリズムについて調査を実施しました。


この調査「YouTube Regrets」(pdf)は拡張機能をインストールした91ヶ国3万7380人のボランティアが「見て後悔した動画」を報告するもので、2020年7月から2021年5月に実施されました。

すると3362例の報告のうち、12.2%がYouTube自身のポリシーに違反するものだったことが判明。内容には新型コロナ陰謀論や政治的デマ、暴力的映像にヘイトスピーチ、詐欺やスパムなどが含まれていました。


そして報告例のうち9%あまりの200近い動画が後にYouTubeによって削除されていたことが判明したものの、これらの動画は削除されるまでに合わせて1億6000万回も閲覧されていました


またMozilla社は、「見て後悔した動画」として報告された動画のうち71%が「次の動画」で推薦されたもので、43.3%がボランティアが直前に見た動画とは無関係なものだったとしています。


つまりYouTubeは、自身のポリシーに反するような、閲覧履歴とも無関係な動画を推薦アルゴリズムによって多くユーザーに薦めていたことになります。

また影響は非英語圏の国で大きく、英語圏の国よりも「見て後悔した」割合が60%ほど大きなものとなっていました。


2018年のGardian紙の「'Fiction is outperforming reality'_ how YouTube's algorithm distorts truth _ YouTube _ The Guardian」とする記事ですでに、元Googleエンジニアによって、YouTubeでは再生時間(それによる広告収入)至上主義的な発想で「次の動画」アルゴリズムが作られていると告発されていました。

暇な時、「次の動画」の薦めるままに流しっぱなしにしがちなYouTube動画。刺激的で扇情的ながら真実とは程遠い動画を見続けることでエコーチェンバーにハマる可能性には十分注意する必要がありそうです。

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