太陽光発電のイメージを根底から変えてしまう太陽電池が開発されました。詳細は以下から。
東芝のプレスリリースによると、15.1%という世界最高のエネルギー変換効率を実現したフィルム型ペロブスカイト太陽電池の開発に成功したそうです。
このペロブスカイト太陽電池は現在一般的に「ソーラーパネル」として思い浮かべる多結晶シリコン型の太陽電池と違い、低コストな上に軽くて薄く、曲げられるフィルム型の次世代型太陽電池です。
このため、これまでは設置できなかった強度の足りない屋根やビルの窓などにも設置でき、ある意味街をまるごと発電所に変えてしまうことができます。
東芝の試算では、今回開発したペロブスカイト太陽電池を東京23区内の建物の屋上や壁面の一部に設置すると、原子力発電所2基分の発電が見込めるとしています。これは23区内の家庭内年間消費電力量の2/3にも相当するもの。
今回の開発では太陽電池のペロブスカイトの層を成膜するプロセスと従来の2ステップから1ステップに高速化。
また大面積を均一に塗布する技術を開発したことで、現在の多結晶シリコン型に匹敵する15.1%という高いエネルギー変換効率を実現しました。
東芝は実用化に向け、今後さらなる大面積化とエネルギー変換効率20%以上の実現を目指すとしています。カーボンニュートラル社会の実現に向けた大きな一歩となるでしょうか。
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