iPhone 15 Pro向けの「Apple A17」や新型MacBook向けの「M3」の生産を最優先で進めるべく、Appleが独占したTSMCの3nmプロセス。
最先端プロセスを実用化する際、問題となるのが歩留まり(良品率)ですが、予想を上回るほど好調であることが明らかになりました。詳細は以下から。
海外メディアの報道によると、昨年12月29日に3nmプロセスの製造ライン「N3」を本格的に立ち上げたTSMCが早くも80%の歩留まりを達成したそうです。
これは昨年6月末に3nmプロセスの製造ラインを立ち上げたSamsungの11月下旬時点での歩留まり(20%以下)を圧倒する数字。
TSMCはより製造しやすく安価な改良版「N3E」の製造ラインを今年下半期に立ち上げる予定で、クアルコムやAMDやIntelはN3Eを待っているとされています。
「Apple A17がSnapdragon 8 Gen 2の2倍の性能になる」と報じられるなど、実力の片鱗が見え始めた3nmプロセス。
Samsungが4nmプロセスすら歩留まり60%程度とされる以上、当面はTSMCの天下が続くこととなりそうです。
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