KDDIが国内提供している衛星ブロードバンドサービス「Starlink」を活用して、電波の届きにくい山小屋の通信環境を改善する取り組みが始まります。
これから夏のアウトドアシーズンが近づき山開きも多くなる中、安全な登山に欠かせないライフラインとなってくれそうです。詳細は以下から。
KDDIのプレスリリースによると、同社はワイヤ・アンド・ワイヤレスおよびヤマップと協力し、本日5月29日(月)から「山小屋Wi-Fi」の提供を開始するそうです。
これは24時間あたり780円で、衛星ブロードバンドインターネット「Starlink」をバックホール回線としたWi-Fiサービスが使えるというもの。また、auユーザーの利用は無料とのこと。
使用方法は、利用エリアにてSSIDに接続し、画面に従いWi-Fi接続のための設定情報をダウンロードしてインストールするだけです。
まず白馬村の八方池山荘で先行提供され、今後は順次使える山小屋を拡大していくとしています。
家族や友人への安否連絡や天候の確認などがしやすいほか、山小屋オーナーもキャッシュレス決済の導入や、宿泊予約、防災の情報収集などにも活用が期待できる山小屋Wi-Fi。
衛星通信により光ファイバー回線の敷設が不要なため、これまで環境の整備が困難だった山間部が「圏外ゼロ」となる、便利で画期的なサービスになりそうです。
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