同人誌の違法アップロードを抑止する「同人Bz」公開、総合情報サイトとしての活用も



毎年夏冬に開催されるコミックマーケット(通称コミケ)はもちろん、東方Projectオンリー同人誌即売会「博麗神社例大祭」に代表される、各作品・ジャンルごとのオンリーイベントが盛んに実施されるようになり、一大市場となった感のある同人誌。

しかし個人レベルで制作されていることもあって、一次創作・二次創作などの内容にかかわらず、インターネットに無断でアップロードされても削除を求めるのは至難の業ですが、そんな現状を打破するためのサイト「同人Bz」が公開されました。

詳細は以下から。



同人Bz


新たに公開された「同人Bz」。トップページからは作者検索、作品検索、イベント検索、サークル検索、元ネタ検索など、同人誌のデータベースとして活用できるようになっています。

このサイトについて [同B]


「同人Bz」についての解説。同サイトはユーザー登録すればゲーム、音楽、小説、漫画などの、さまざまな同人作品の情報をまとめて掲載・編集できるため、同人情報のデータベースとして活用できるほか、制作者本人によるサンプル追加や一定期間を経過した作品の完全公開を行えるなど、ユーザーと制作者の双方に歩み寄った仕組みを採用。さらにマイナーからメジャージャンルまで幅広いイベント情報が掲載され、イベントレポートも投稿できます。

そして「同人Bz」の目玉となるのが、同人誌の違法アップロードに対する取り組み。著作権は親告罪であるため、違法アップロードされた制作者本人しか訴えることができませんが、制作者が同人Bzに「著作権の一部譲渡」を行うことで、違法サイトに対して警告または悪質な場合、もう一歩進んだ処置を取ることが可能になります。

なお、「著作権の一部譲渡」というと身構える制作者もいると思われますが、同人Bzは「著作権の譲渡はいつでも自由に取りやめ可能」「それを使って勝手に作品を販売したりすることは一切ない」としており、対応を望まない制作者の作品に関しては取り組みを行わず、著作権の譲渡を求めることもないと明言。

「売り切った作品や過去の作品であれば多くの人に見てもらいたい」という制作者のために、発売から半年後や一年後など、自由に期間を設定した上で作品を自動公開できる機能も搭載(公開せずにサンプルだけ載せることも可能)され、「無断でのアップロードを減らし、閲覧するならきちんと制作者の公認の元で閲覧出来る環境を整える」取り組みを行っていくとしています。

ちなみに「同人Bz」公開の背景は以下で詳細に語られているため、興味がある人は参考にしてみるのも良さそうです。

同人作品情報DBを作成しました - だから僕はニートをめざす

同人誌DBサイト「同人BZ」立ち上げと同人誌の海賊版サイトについて - Togetter

・関連記事
いよいよ「コミックマーケット82(C82)」のサークル当落発表、速報メールは17時に | BUZZAP!(バザップ!)

明和電機ファンの愛が詰まった“公式”二次創作即売会「ジョイフル明和」レポート | BUZZAP!(バザップ!)

倒産したクレバリーのマスコット「山田くん」、デザインした平井太朗氏が直筆イラスト公開 | BUZZAP!(バザップ!)

「海外マンガフェスタ2012」が11月に開催決定、日本初の海外マンガの祭典に | BUZZAP!(バザップ!)

田亀源五郎が「銀の華」アニメ化報道を否定、「ネタ」としての扱いに「心が折れそうになる」とコメント | BUZZAP!(バザップ!)


フォローして最新情報を手に入れよう

ウェブサービスに関連した楽天商品(PR)