ウィルコムの宮内社長が本日行われた発表会において、現在は非公開となっている同社のARPU(加入者一人あたりの月間売上高)が非常に低い水準にあることをぶっちゃけました。
本日発表会で行われた質疑応答では、宮内社長が更生手続開始以来、非公開となっているウィルコムのARPUについて「ARPUは非常に低いです」とコメントしています。
これは定額通話オプション「だれとでも定額」スタートによるもので、低下を続けていたものの、現在は横ばいで推移。しかしながら低くても利益が出せる状態になったため、更生手続を終結できたとのこと。
また、端末価格自体が低いこともあって、今は安定した経営を実現できているとしており、今後のARPU開示については「いつか出せるかもしれません」としています。
ウィルコムの契約者増加について、ソフトバンクやウィルコム関係者は「だれとでも定額」が奏功したことを挙げますが、その一方で気になっていたのがだれとでも定額加入者であれば月額料金無料で2台目、3台目を持てる「もう1台無料キャンペーン」の存在。
仮に1回線目が「新ウィルコム定額プランS(月額1450円)」と「だれとでも定額(月額980円)」を契約し、2・3回線目は「新ウィルコム定額プランS(月額0円)」のみの契約であった場合、3回線のARPUは810円となるわけですが、それでも利益を上げられる状態になったということになります。
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