ソニーがスマホの発売サイクルを半年周期から1年周期に切り替え、フラッグシップ機に注力する方針へとシフトしたこともあり、期待せざるを得ない「Xperia Z4」ですが、どうやら例年よりも遅い時期に発売されることになりそうです。詳細は以下から。
Xperia関連の情報を取り扱う「XPERIA blog」が報じたところによると、ソニーが世界最大級を誇る携帯電話業界の一大イベント「Mobile World Congress 2015(MWC 2015)」において、Xperia Z4を発表しないとみられるそうです。
かねてからソニーは「Xperiaシリーズの最新モデルをMWCで発表し、3月末までに発売する」という流れを採用してきましたが、今までのリーク情報を鑑みると、MWC 2015で発表されるのは、フラッグシップへ注力する前から開発されてきたミドルレンジモデルになる可能性が高いとされています。
一方でXperia Z4については、仮にソニーが情報流出に対して厳戒態勢を敷いていたとしても、MWC 2015開催直前になった現時点でも具体的なリーク情報が少すぎるため、同イベントで正式発表されるのではなく、発売時期も夏ごろにずれ込むと考えたほうが自然な状況に。
なお、夏発売に合わせた発表時期を採用する場合、MWCほど知名度の高いイベントが無いことから、独自の発表イベントが催される可能性もあるものの、MWCでほぼ確実に発表される「Galaxy S6」や「HTC One M9」といった競合各社のフラッグシップモデルに注目をさらわれてしまうのでは……という懸念も挙げられています。
もちろんソニーがXperia Z4を従来通りMWCで発表する可能性も残されてはいますが、もし本当に見送られた場合、気になるのは「何が開発を遅らせているのか」という部分。単に1年周期へと切り替えるにあたって、発売時期を調整するためだとしても、競合各社が強力なフラッグシップ機を相次いで発売する中で出遅れるのは、あまり得策ではないわけです。
それでもなお、発表や発売を遅らせるのであれば、その理由の1つとして考えられるのが、ソニーがエレクトロニクス事業の核として積極展開している「4K」を本格サポートしているものの、発熱の問題から開発に遅れが出ている新プロセッサ「Snapdragon 810」の存在。
1年周期に切り替えるのであれば、なるべく見劣りしない高性能なプロセッサを搭載する必要があるわけですが、本格的な防水ボディを採用していることもあり、Xperiaシリーズは内部に熱が籠もりやすく、「4K動画を長時間撮影する」といった過大な負荷を与えると発熱で動作に支障をきたすケースがありました。
そのため発熱に対してはシビアにならざるを得ない側面があるわけですが、Xperia Z4の発売時期がずれ込む背景に、Snapdragon 810の発熱問題は関係しているのでしょうか。
No new Sony flagship expected at MWC 2015 | Xperia Blog
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