サービス開始が2015年に前倒しされることになったNTTドコモの次世代高速通信「LTE-Advanced」に対応した基地局をNECが開発することが明らかになりました。
NEC、NTTドコモのLTE-Advanced基地局装置の開発ベンダに選定 (2013年2月27日):プレスリリース | NEC
NECのプレスリリースによると、同社はNTTドコモが実用化を予定しているLTE-Advancedに対応した「高密度基地局装置」の開発ベンダに選定されたそうです。
新たに開発される高密度基地局装置は、NTTドコモが提唱している「高度化C-RAN(Centralized Radio Access Network)アーキテクチャ」に対応。
同アーキテクチャは広いエリアをカバーするマクロセルと、人口密集地などトラフィック量が多い局所的なエリアをカバーするスモールセルが共存する「ヘテロジニアスネットワーク(HetNet)」環境において、キャリアアグリゲーションを活用して各々のセルを高度に連携させ、下り最大3GbpsのLTE-Advancedネットワークを実現するというもの。
また、基地局間同期方式にGPSまたはIEEE1588(ネットワーク上に分散された基地局のクロックを同期させるためのプロトコル)の2つに対応することで、基地局間同期により基地局間の電波干渉を抑制し、将来のネットワークを柔軟に拡張可能。3G、LTE、LTE-Advancedまで対応できるとされています。
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