Xperia Z1・AQUOS PHONE・isai・ARROWS・iPhone 5sカメラ画質比較、大阪の夜景を撮影してみた


ソニーの各部門が一体となって開発した「Xperia Z1」など、カメラ機能を重視した機種が数多くそろった2013年冬モデル。

そこで今回はau版「Xperia Z1」「AQUOS PHONE SERIE」「isai」「ARROWS Z」「iPhone 5s」などで夜景を撮影して画質を比較してみました。NTTドコモ版やソフトバンク版の兄弟機購入を検討しているユーザーも要チェックです。詳細は以下から。

◆比較に用いたスマートフォンは6機種
今回比較に用いたスマートフォンは「Xperia Z1」「AQUOS PHONE SERIE」「isai」「ARROWS Z」「iPhone 5s」「iPhone 5」の6機種。搭載しているカメラの仕様・特徴は以下となります。

Xperia Z1 SOL23
1/2.3インチ・2070万画素「Exmor RS」、F値2.0・27mm広角の「Gレンズ」、画像処理エンジン「モバイルBIONZ」など、ソニーのカメラ技術の粋を凝らしたモデル。3倍ズームでも画質が落ちない「全画素高解像ズーム」やシャッターを押す前後1秒間、計61枚を撮影できる「タイムシフト連写」機能を搭載。

気が向いたままに撮れる「おまかせプレミアムオート」に加えてマニュアル撮影も可能で、ドコモ版の「Xperia Z1 SO-01F」や「Xperia Z1f SO-02F」のカメラも同じ仕様です。

AQUOS PHONE SERIE SHL23
従来比1.6倍のシャッター速度でブレが少ない写真が撮れるF値1.9の「BrightEye」と、複数枚(6枚)撮影して得られた情報からノイズを除去、明るさを調整することでベストな1枚を作れる「Night Catch」対応の1628万画素カメラを搭載。

ソフトバンク版の「AQUOS PHONE Xx 302SH」やドコモ版の「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」のカメラも同じ仕様です。

isai LGL22
1080p、60fpsのフルHD動画撮影可能な1320万画素カメラを搭載。

ARROWS Z FJL22
裏面照射型CMOS採用1310万画素カメラを搭載。ソフトバンク版の「ARROWS A 301F」やドコモ版の「ARROWS NX F-01F」とカメラ部分の仕様は同じ。

・iPhone 5s
裏面照射型CMOS、5枚構成レンズ、F値2.2のiSightカメラ(800万画素、1.5ミクロンのピクセル採用)を搭載。顔検出やパノラマ撮影機能に加え、自然な色合いを実現するTrue Toneフラッシュを採用。

・iPhone 5
裏面照射型CMOS、5枚構成レンズ、F値2.4のiSightカメラ(800万画素)搭載。顔検出やパノラマ撮影機能対応。

◆さっそく夜景を撮影してみた
上記のスマートフォンを持って、実際に大阪市内の夜景を撮影してみました。カメラの設定には手を加えず、フラッシュは炊かない状態で撮影しているため、それぞれの機種の実力が分かりやすくなっています。

まずは大阪・新世界の通天閣が見える風景。左上からXperia Z1、AQUOS PHONE SERIE SHL23、isai、ARROWS Z FJL22、iPhone 5s、iPhone 5の順番です。

巨大なフグの看板で大阪人におなじみの「づぼらや」本店。

続いては大阪・ミナミの道頓堀。テレビに映ることでもおなじみの「グリコの看板」です。

近くにある「かに道楽」の本店。

くいだおれ人形

道頓堀川

大阪のビジネス街、淀屋橋近辺。

高速道路の高架や青いネオンサインがどのように写っているのかを見比べるといいかもしれません。

大阪梅田・阪急グランドビル高層階でガラス越しに撮影した夜景。

再開発で大きく様変わりしたJR大阪駅「大阪ステーションシティ」

今年4月にオープンした複合型施設「グランフロント大阪」

グランフロント側から大阪ステーションシティを見たところ。

大阪ステーションシティ・ノースゲート ビルディングのオフィス棟。

続いては関西テレビがある深夜の扇町公園。

関西テレビを後ろから見たところ。各機種がどれだけ暗さに強いのかがよく分かるのではないでしょうか。

暗がりの中で撮影したフルHDムービーはこんな感じ。


◆画質比較まとめ
・バランスの良さで頭1つ抜きん出ているXperia Z1とiPhone 5s
実際に夜景を撮影して非常に印象が強かったのが、「Xperia Z1」と「iPhone 5s」の安定感。ネオンサインが白飛びすることも少ない上に、雨で月明かりも無い深夜の公園のような暗いところでもノイズが少なく撮影できています。

さすがカメラを売りにしているだけのことはある……と思ってしまう実力でしたが、特に設定をいじる必要無く、自動で常に安定した写真が撮れるというのはやはり非常にポイントが高いのではないでしょうか。

・意外と善戦したisai
そして意外と善戦したと思えたのがKDDIのオリジナルモデル「isai」。

見やすいIPS液晶や独自UIなどが売りで、カメラはプッシュされていないにもかかわらず、特段苦手なシーンがみられなかった上に、「Xperia Z1」ほどではないものの、深夜の公園でもその実力を発揮。まさに思わぬ伏兵といったところですが、これなら選択肢に入れても良さそうです。

・AQUOS PHONEは製品版のチューニングに期待
カメラ性能を売りにしているものの、どうも奮わなかった感があったのが「AQUOS PHONE SERIE SHL23」。

借りたのが発売前の試作機であったため、おそらくカメラのチューニングが十分では無かったのだと思われますが、「ネオンサインがある場所で撮影すると何もかもがひたすら白飛びする」といった事態を引き起こしていました。

しかしながら発表会で行われたデモでは極度に暗い環境下でも快適に撮影できる性能を持っていたため、製品版のチューニングがどれだけ進むのかが期待されるところです。

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