地球温暖化が進めば極地の氷が溶け、海面水位が上がる……という話を聞いたことがある人は多いと思われますが、実際に氷が溶けた場合、今の陸地はどれだけ海の底になるのかが一目で分かる地図があります。詳細は以下から。
これがその地図。地球上にある500万立方マイルという途方も無い量の氷が溶けた場合、海面水位は216フィート(約65.8メートル)上がるという試算を受けたもので、北アメリカの場合、フロリダ州がほぼ壊滅することに。
南米。ブラジルやアルゼンチン、ウルグアイが大きく国土を削られます。
意外と影響が少ないのがアフリカ大陸。ただし西部のごく一部は完全に失われます。
そして影響が非常に大きいのがヨーロッパ。デンマークやベルギー、オランダ、バルト三国(エストニア・ラトビア・リトアニア)はほとんど海に沈み、ドイツやフランス、イギリスといったEUの中心的存在の国々も国土の多くを失います。
アジアは中国の沿岸部、日本の関東および中部地方、シンガポールなどが失われ、経済にとんでもない影響が及ぶことが想定されます。また、東南アジア各国の被害は甚大です。
オーストラリアも国土の中央に穴が開くように。
南極大陸は莫大な量の氷河を失い、非常に小さくなります。
なかなか恐ろしい予想図ですが、現状ではすべての氷が溶けきるには5000年かかるとのこと。
つまり極地に大質量隕石が落下するような未曾有の大災害でも起きない限り、このような事態に見舞われることは無いと考えられる部分に救いがあります。
Rising Seas - Interactive: If All The Ice Melted
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