ワイモバイル立ち上げ直前となる2014年4~6月期に、数年ぶりの純減に陥ってしまっていた旧ウィルコムのPHS(現ワイモバイルPHS)が、再び純減しました。
ソフトバンクが先ほど公開した2014年7~9月度(2014年第2四半期)の決算資料によると、ワイモバイル全体で6万4000件純増した一方で、ワイモバイルPHSが4万6000件の純減となっています。
2013年度から比較するとこんな感じ。2013年度末(2014年1~3月期)に554万6000契約を記録して以来、PHS契約がじわじわと減少しています。
おそらくNTTドコモが月額2200円で完全通話定額になるフィーチャーフォン向けカケホーダイを6月に打ち出したことで、法人ユーザーなどが移動した結果とみられるワイモバイルPHSの純減。
料金・エリア双方で引けを取るなど、かねてから掲げてきた音声通話での強みが失われ、「1台契約すると最大9回線の月額料金が無料」という、なりふり構わない策を打ち出してもなお純減という、非常に深刻な事態となっています。
なお、10月1日にはPHSと携帯電話間のMNPも解禁済み。業界関係者によると「あまり利用しないユーザーがMNP解禁で大手からワイモバイルに流出するかと思いきや、逆に大手に流入している」とのことなので、今後PHSユーザーが携帯各社の「草刈り場」となる可能性も否定できないのが現状です。
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