廃墟と森と巨大ドーム、ドローンで撮影されたチェルノブイリの現在の姿




1986年のメルトダウンで人が住めない地となったチェルノブイリ。この場所をドローンを用い、これまでにない視点から追った動画が公開されています。

あの世界中を震撼させた原発事故以降、多くの写真や映像が公開されてきたチェルノブイリと最寄りの街、プリピャチ。BUZZAP!でも何度かチェルノブイリに関する記事を掲載してきました。

今だからこそ見直したい、チェルノブイリ原発事故から26年目の現地の光景 BUZZAP!(バザップ!)

チェルノブイリの立ち入り禁止区域の動物たちの現在 BUZZAP!(バザップ!)


今回新たに公開されたのは、撮影監督のDanny Cookeさんが無人小型ヘリを用い、チェルノブイリ原子力発電所の職員らが住んでいた間近の街、プリピャチと周辺の森、そしてメルトダウンした4号炉を覆う石棺の劣化に伴い現在目下建設中の巨大ドームをも空中から捉えています。




荒涼とした廃墟と、それを覆うように成長し続ける森、人間が消えた街の姿は上空から見るとまた違った印象を与えます。

Postcards from Pripyat, Chernobyl on Vimeo


なお、映像の中に出てくる風景の中には、実際の原発事故の際に放置されたままではなく、後にツーリストが「印象的な写真」を撮影するために物を移動させたりしたものもあるとのこと。

Where Mass Tourism Overrides Memorialization, Chernobyl Is Far from a Time Capsule Atlas Obscura

良し悪しはともかく、ダークツーリズムのもたらすひとつの効果がこうして現れていると言えそうです。

Watch A Haunting Drone Flight Through The Remains Of Chernobyl

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