KDDIがauの2016年春モデル発表、独自ブランド「Qua」本格展開や780GBプレゼントの学割も


先日予告していた通り、KDDIがauの2016年春モデルを発表しました。

auの独自ブランド「Qua」シリーズが本格的に展開されるほか、フィーチャーフォン(ガラケー)もラインナップされています。

◆レビュー記事、速報記事
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◆新機種は4機種
今回発表されたのはスマホが2機種、タブレットが1機種、フィーチャーフォンが1機種で、うち2機種がリーズナブルな独自ブランド「Qua」シリーズ。さらに新色としてXperia Z5にピンク、BASIOにレッドが追加されます。

・Qua phone KYV37 (2月上旬発売)
auの企画商品「Quaシリーズ」初のスマホで、開発元は京セラ。後述の「Qua tab 02」とのセット持ちを意識したモデルで、ホームアプリ「auベーシック for Qua」や13色のフルーツをモチーフにした壁紙などを共通化。スマホとタブレットをシームレスにリンクできる「auシェアリンク」によって「スマホで見ていたコンテンツの続きをタブレットで」といった使い方も可能。

廉価モデルという位置付けながら、薄さ7.9mmのスリムボディとアルミニウム合金採用で高級感を実現。防水・防塵・耐衝撃にも対応し、画面が震えて音を出す「スマートソニックレシーバー」によって高音質な音声通話「au VoLTE」がさらに聞き取りやすくなります。実質想定価格は2万円台前半。

・Qua tab 02 HWT31(1月下旬発売)
auの企画商品「Quaシリーズ」のタブレット第2弾。開発元は京セラからHuaweiに変更。10.1インチのWUXGA(1920×1200)の広視野角(160度)IPS液晶にはコンテンツに合わせて彩度を補正し、見え方を最適化する機能「Color Plus」やブルーライトをカットする「Eye careモード」、日光下でも見やすい「Sun View」を搭載。

Huawei独自のサラウンド機能「Super Wide Sound」を採用したステレオスピーカーを備えるなど、画質・サウンドの双方にこだわったのが特徴で、実質価格は1万円台前半を予定しています。

・AQUOS SERIE mini SHV33 (1月下旬発売)
狭額縁ボディと4.7インチ液晶採用で、片手でギュッとにぎることができるスマホ。120Hzの「ハイスピードIGZO」液晶で動画をはじめとしたさまざまなコンテンツをなめらかに表示できるのが大きな特徴。リコーの画質認定プログラム「GR Certified」を取得した背面カメラや、83度の広角ワイドフロントカメラなどを搭載。

・GRATINA 4G (2月下旬発売)
リテラシーの高い層をターゲットにしていた国内初のガラホ「AQUOS K」シリーズと異なり、フィーチャーフォンを使いたいユーザーに向けたモデル。

持ちやすいラウンド形状に耐衝撃・防水・防塵、スマートソニックレシーバーを搭載。押しやすいキーやタッチポインターで操作性も良く、AQUOS K同様、自動通信は行わない仕組み。本体内の端末情報に記されたバージョンは「Android 4.2.2」です。

◆発表会の内容
まず冒頭で語られたのが、auのスマホ浸透率。10~30代では実に80%がスマホを利用しています。

そしてスマホ浸透率が低い10歳未満や60代以上に対しては、すでにジュニア向け、シニア向け低容量プランを提供中のau。

話題となっている「1GB未満しか利用しないユーザー」のニーズは、後日発表予定。しかし高年齢層になるにつれて上昇するものの、若年層では非常に少ないという調査結果が出ています。

そんな中、auが2000年から仕掛けてきたのが「ガク割」。

かつては「学生さんはお金がない」がキャッチコピーでしたが、ニーズをよくよく見てみると、動画サイトやSNS、ソシャゲなどでデータ通信を利用するケースが多く、「学生さんがデータが欲しい」というのが実情です。

そこで今回発表された2016年版auの学割は、カケホとデジラ加入で「データ定額5」以上を契約すると、25歳までずっと毎月5GBがプレゼントされるという内容に。

付与されるデータ容量は実に最大780GB。とんでもない内容です。

さらにデータ定額料から1年間1000円割引も。25歳以下は新規契約者だけでなく機種変更ユーザーも対象です。

これにより、auスマートバリュー適用後の最安料金は月額2590円に。

おまけに2016年7月分まで、auスマートパス、ビデオパス、うたパスも全額割引。なんと再加入であっても対象になります。

さらに新サービスとして、「データチャージカード」や「au WALLETチャージカード」も発売へ。

1年で最も盛り上がる学割商戦に、auは春モデルと学割で臨むとしています。

また、発表会では過去最高スコアで人気1位を獲得している「三太郎CM」でおなじみの桐谷健太さん、有村架純さん、菜々緒さんによるトークショーも。


学割に合わせた新CMも公開されました。


◆質疑応答
日経高槻:
昨年からの政府や総務省の要請によってデータを使わない層の携帯電話料金の値下げが打ち出されているが、料金の値下げよりデータ容量を増やす方向にフォーカスした理由は?

田中社長:
今回は「データがもっともっと欲しい」という学生のニーズに対し、しっかり応えていくことを目指したもの。1GB未満のお客さまへのプランについては、機会を捉えてお知らせしたいと考えています。

NHK:
データ容量の少ない人向けプランは1GBを想定?いくらくらい?

田中社長:
Coming Soonなのでコメントできないが、政府のほうで出ている例やソフトバンクさんの例を踏まえて別途お話ししたいと思っています。

エンガジェット津田:
データプレゼントは他社が追従した場合、対抗する?ネットワークの面で他社に対する優位性は?

田中社長:
今回は相当ガツンといきましたので、追従はなかなか大変だと思っていますが、そういうことがあればまた考えたいと思っています。スーパーカケホも追従されましたが、当社だけが3GBプランを組み合わせられるようにしていました。

ネットワークにつきましては、LTEとWiMAX 2+のネットワークが国内に広がっているので大丈夫だと思っています。個々のデータ負荷が上がる場所などがあることも認識しているので、しっかり対応していきたいと認識しています。

フリーランス石野:
データ容量が足りないのは学生だけではないと思うが、学割を強化しているタイミングは?アフォーダブルな価格帯でQua Phoneを出した理由は?

田中社長:
学割シーズンなので、まずは学生といったところから。前に学割適用を受けたユーザーも5GBが提供される。データに対するニーズが最も大きな層だったので、注力しています。他の層についても乞うご期待ということでお待ちいただきたい。

商品・CS統括本部 プロダクト企画本部長 小林:
「お求めやすい価格でサービスはそれなりにサクサク動いて、少し未来が入っている」というのがQuaシリーズのコンセプト。販売奨励金の話もあるのでミドルレンジを重視していかないといけないと思っています。

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