「ノートパソコンに将来は無い、戦犯はMSとIntel」、メーカー幹部が悲壮感をあらわに



デスクトップパソコン市場が縮小の一途をたどる中、まだなんとかなりそうな気がしていたノートパソコン市場も悲惨な状況に陥っていることが明らかになりました。詳細は以下から。

台湾メディア「DIGITIMES」の報道によると、2016年に1940万台のノートパソコンを受注生産した世界3位のODM(相手先ブランドで設計から製造までを手がけること)メーカー・Wistron代表のSimon Lin氏が、ノートパソコン市場は危機に直面していると述べたそうです。

Lin氏は市場を牽引してきたIntelとマイクロソフトが長きにわたって革新をもたらさなかったことが原因と指摘した上で、「遅かれ早かれノートパソコンはスマホ、タブレット、その他の携帯用ハンドヘルドデバイスに置き換えられる」とコメント。

WistronのようなODMメーカーは、スマホやIoTデバイスなどのスマートデバイスにフォーカスを移していく方法を見つけ出す必要があるとしています。

なお、ノートパソコンの出荷台数は2016年に5%低下し、2017年に入ってからは堅調に推移しているように見えているものの、これが需要が回復しているのではなく、小売業者が在庫を保持しなくなったことを受けたもの。

Lenovo、HP、Dellの3社は過去3年間で市場シェアを維持していますが、これはASUSとAcerからシェアを獲得しているだけに過ぎず、Wistornは今年、ASUSやAcerから見積もり依頼を受けないつもりであると明かしています。

ゲーム機感覚で操作できる超小型ノート「GPD WIN」や、6月発売予定の「GPD Pocket」など、ニッチ向けモデルがにわかに盛り上がりを見せる一方で、Chromebookなどの新しいアプローチを採用してもなお縮小を続けるノートパソコン市場。

気が付けばエントリーモデルがタブレット向けの部品を流用した、簡素な仕様のものに置き換わりつつありますが、今後はスマホや2in1タブレットに集約されていくのでしょうか。

Notebook industry facing a crisis, says Wistron chairman

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