ついに超メジャーなメーカーが昆虫食プロダクトに乗り出しました。詳細は以下から。
◆昆虫食に無印良品が堂々の参入
以前からBUZZAP!では未来のタンパク源として取り上げてきた昆虫食。テレビなどでも取り上げられて認知は広がっていましたが、これまではスタートアップによるプロダクトはあっても大企業の参入には至っていませんでした。
ですがこのたび、あの無印良品が徳島大学と連携して「コオロギせんべい」を発売することが告知されました。5月20日(水)からネットストアで先行販売が行われる予定です。無印良品公式サイトの商品ページでは
やがて来るだろう世界の食糧危機への対策として、昆虫食が注目を集めています。
栄養価が高く環境への負荷も少ないことから、国連食糧農業機関(FAO)も推奨。
まだ抵抗感をもつ人も多い食材ですが、無印良品は徳島大学と連携してコオロギ粉末入りのせんべいを開発しました。
地球にやさしい未来食です。
(コオロギが地球を救う?|コオロギせんべい _ MUJI 無印良品より引用)
と紹介されています。
◆昆虫食って「地球にやさしい」って本当?
古くから世界中に存在していた昆虫食。一時は衰退の一途をたどっていましたが、2013年に国連が今後の食糧危機に対する重要なタンパク源として昆虫食を取り上げたことで大きく注目されるようになりました。
昆虫は牛や豚のような家畜に比べ、非常に少ない土地と水、餌といった資源で食用可能な状態まで育てることが可能です。このため必要な土地が少ない上に二酸化炭素排出量も少ないため、環境負荷を大幅に減らせるという利点があります。
また、昆虫は数週間で食用可能となるため、短期間に大量に育成することが可能でもあります。時間、空間、リソースを劇的に減らして多くの人のタンパク源を生産できることから、「夢の食糧」と言われることも。
また昆虫は家畜と違って1匹全部を食べるため、微量ミネラルを含む多様な栄養を摂取可能。完全食に近い食物と呼ぶこともできるため、極めて優秀な栄養食材と呼ぶことができるでしょう。
開発に関する公式動画は以下から。
無印良品の「コオロギせんべい」はパウダー状にしたコオロギを使っているため、コオロギ自体の形は見えません。このため見た目の抵抗を抑えて昆虫食に親しんでもらえるきっかけともなるため、今後の昆虫食の拡大に向けたターニングポイントとなる可能性もあります。
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