ミネアポリス暴動での略奪に市外からの白人至上主義組織が関与、州当局が指摘


アンティファが暴動の黒幕という憶測がどんどん崩れていくようです。詳細は以下から。

◆「アンティファが暴動の黒幕」というトランプ大統領の濡れ衣
BUZZAP!でも繰り返しお伝えしている、ミネアポリスで白人警官が黒人男性を踏み殺した事件を発端として起こっている抗議行動。黒人差別への怒りは州をまたいで全米に飛び火し、一部が暴徒化して放火や略奪行為が発生したことも報じられています。

その中でトランプ大統領はネオナチやファシズム、白人至上主義者、差別主義などに反対する人々を指すアンティファ(Anti-Fascist Action:反ファシズム運動)をテロ組織に指定するつもりだとツイッター上でつぶやいたことを先日BUZZAP!でも取り上げています。


この発言はトランプ大統領が、暴動の背後でアンティファが暗躍し、無政府主義者らを扇動して数々の暴力行為を引き起こさせていると思っていたためでした。


ですが米ツイッター社はアンティファを名乗るアカウントがネオナチの白人至上主義組織であるIdentity Evropaによるなりすましであるとして、規約違反で凍結。

加えてFBIもアンティファが5月31日の暴動を扇動したことを示す証拠は存在しないことを明らかにしました。

◆本当に暴動や略奪を煽っていたのは誰だったのか
ではあの暴動や放火、略奪はどのようにして起こったのか。デモ参加者たちの自発的なものだったのでしょうか。実は、ミネアポリスの外からの流入が起こっていました。

ティム・ワルツ州知事はこの暴動で、略奪や暴力行為によって逮捕された8割がミネアポリスや隣接するセントポールの外から流入してきた人々だと指摘。

また州安全保障省のJohn Harrington長官は、そうした逮捕者への接触者追跡調査の結果、白人至上主義組織が構成員に対して、暴動を隠れ蓑にして混乱を引き起こすようオンラインで推奨していた件について調査を進めていると明らかに。

そして先週金曜日にミネアポリスとセントポールで逮捕された40人のうちに白人至上主義組織や組織犯罪グループに関連する人物が存在してることも明らかにしました。

サンフランシスコでも強盗団がデモや抗議活動の発生に乗じて組織的な略奪行為を行っていたことも指摘されており、ここでもアンティファが暴動を扇動し、人々を略奪行為に導いたという憶測が否定されたことになります。

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