優生思想のこの上ないサンプルとして末永く教科書に掲載したくなるレベルのポップシンガーの発言が、当然ながら大炎上しています。詳細は以下から。
れいわ新選組元候補による「命の選別」発言にはじまり、ALS患者嘱託殺人事件に対する維新の会の「安楽死議論すべき」発言など、優生思想に絡んだ発言が大きく取り上げられていますが、そんな中で超有名J-POPユニットの発言が炎上しています。
発言を行ったのは映画「君の名は。」の主題歌「前前前世」を大ヒットさせ、2年前には「さぁいざ行かん日出ずる国の御名の下に」と歌う愛国ソングが話題になったRADWIMPSの野田洋次郎さん。
7月16日に自身のツイッターで「大谷翔平選手や藤井聡太棋士や芦田愛菜さんみたいなお化け遺伝子を持つ人たちの配偶者はもう国家プロジェクトとして国が専門家を集めて選定するべきなんじゃないか」と発言しています。
(魚拓)
優秀な遺伝子を持つ人を国が管理し、選定するという発想は優生思想の1丁目1番地。実際にナチスドイツはレーベンスボルンと呼ばれる施設などを用いて「純粋なアーリア人種」を産み、増やそうとしてきました。
この発言は大谷翔平選手、藤井聡太棋士、芦田愛菜さんらの「優秀な」遺伝子を国家のために役立てるべきという人間を家畜か農作物扱いしたもので、加えて後天的な努力をすべて先天的な遺伝子の成果とする極めて無礼なもの。
またこれは、当人らのセクシャリティや結婚・出産・育児への意志すら無視しています。「お前の遺伝子は優秀だから、今の恋人とは別れて国の集めた専門家が決めた相手と子作りしろ」という世界は類を見ないレベルのディストピアと言わざるを得ません。
当然ながらこの発言には著名人らをはじめ多くの批判が殺到。特にALS患者嘱託殺人事件が明らかになった後に広く再拡散されています。
なお、野田は発言の10分後に「めちゃめちゃ真面目に返信してくださる人いますが冗談で言っています、あしからず。」と茶化しています。
ここ100年で人類が学んだことに後ろ足で砂をかけ、炎上の気配を感じるや否や「冗談です」とエクスキューズを挟んだ結果、火に油を注いで「ダサい」「冗談で言っていいことじゃない」と集中砲火を受けてしまったRADWIMPS野田洋次郎。まさにフルボッコ状態です。
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