明治末期、近代化への道を歩む日本の片隅の人々と風景たち


日清日露戦争の勝利で世界で存在感を増しはじめ、大正デモクラシーが始まろうとする明治末期。

江戸時代を脱ぎ捨てて近代化に舵を切って40年あまりの日本の日常風景はいったいどんなものだったのでしょうか。詳細は以下から。

アメリカ人写真家のアーノルド・ジェンス氏が6ヶ月にわたり日本を訪れたのは1908年(明治41年)のこと。

大政奉還から40年、日清日露戦争に勝利した日本はこの先大正デモクラシーを迎え、第一次世界大戦へと参戦、その後日中戦争から太平洋戦争へと至ります。

いわば大日本帝国時代の折り返し地点とも呼ばれる明治末期の日本人はどのような場所でどのように生きていたのでしょうか。ジェンス氏の写真はその過渡期の、懐かしくアンバランスでもある当時の風景を克明に切り取っています。

庭園、着物、修験者、これぞ日本と感じさせてくれる風景はこの頃にももちろんありました。

神社での儀礼。奥に見える鳥居を見るに厳島神社でしょうか…。

海水浴がこれだけひとの集まるレジャーでもありました。

古めかしくも懐かしい街並みと電柱。電信電話や電気などのために明治初期から電柱は立てられていたので実は珍しくない風景です。

現代の観光地にもありそうなモダンなランプが目を引きます。

京都などでは今も現役で走っている人力車。

時折洋装の人がいますね。もう少ししたらモボ・モガと呼ばれるタイプのおしゃれさんです。

立てかけられた傘がかなり現代風。

街を離れると時代が一気にさかのぼるように見えます。

橋も見事ですが、歩道の手すりの作りもなかなかに重厚ですね。

お遍路さんでしょうか。後ろには氷と書かれた屋台も。

神社とレンガ造りの建物のコントラスト。

どこを見ても子供たちがいて、誰かが子守をしています。

明治の女性たちのポートレート。

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