海外のゲーマーからスクエニの会社としてのスタンスが問われる事態となりつつあります。詳細は以下から。
まず見てもらいたいのが、大手ガジェット系メディア・Gizmodo系列のゲームメディア「Kotaku」の記事。「政治家やドラゴンクエストの作曲家が反LGBTQコメント」というタイトルで掲載されています。
Politician Made Anti-LGBTQ Comments On Dragon Quest Composer's TV Show
内容は2015年7月5日に公開された中山恭子、すぎやまこういちが杉田水脈にインタビューする動画を詳細に解説するというもの。
記事の中では英語のキャプションを付けた要約動画を引用。
Japanese parliamentarians talked about LGBT education on television. This is the current situation.#MeToo #takepride #LGBT #transgender #Japan pic.twitter.com/pSt4M1BgQ0
— KAEDE,Sari Hatashima (@kaedehatashima) 2018年7月22日
杉田「はっきり申し上げます。生産性がない同性愛の人達に皆さんの税金を使って支援をする。どこにそういう大義名分があるんですか?」
杉田「テレビの討論番組から電話が掛かってきまして、『LGBTの知識を学校教育で教えるべきかどうか』という事に対しての意見をくださいという風に言われまして。私は『当然そんなものは必要ありません』」
杉田「はい。と言ったら、なんて言われたかというとですね、『同性愛の子どもは、普通に正常に恋愛出来る子どもに比べて自殺率が6倍高いんだ』と。『それでも貴方は必要ないと言うんですか!』みたいな事を言われまして」
杉田議員の主張が分かりやすく英訳されています。しかし本当に、どうしてこんな話で笑えるのでしょうか。
もちろん「私はそれでも(=自殺率が高くても)優先順位が低いと思います」という部分も掲載。諸外国からサイコパス扱いされても文句を言えない内容です。
記事中では「The voice you hear laughing along is Sugiyama’s.(聞こえる笑い声はすぎやまこういちのものだ)」として、杉田議員と共にすぎやまこういちが同性愛の子どもの自殺率の高さの話題で笑っていたことが挙げられています。
また、南京大虐殺否定、日本の戦争責任否定といったすぎやま氏の主張についても触れ、「Wonder what Square Enix thinks about all this.(スクエニはこれらのことをどう捉えているのだろう)」と締める形となっています。
「子どもに夢を与えるゲーム業界の人間が、子どもの自殺率の高さを笑う」
これはもはや政治的なスタンスの問題でなく、人間として許されないこと。長年ゲーム音楽に携わってきた業界の第一人者が、自ら晩節を汚すことになるのは、見るに忍びないものがあります。
そしてスクウェア・エニックスは今後、LGBTの権利意識が日本より確立されている諸外国のゲーマーに対し、何らかのメッセージを発するのでしょうか。
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