先日京セラが個人向けスマホから撤退すると発表したばかりですが、また1つ日本メーカーが歴史に幕を下ろすことが明らかになりました。
「国内勢で生き残るのはソニーだけ」という予言が、10年越しに実現しています。詳細は以下から。
日本経済新聞社の報道によると、FCNTが本日5月30日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請したそうです。
FCNTは富士通の携帯電話部門を元とする「arrows」シリーズやドコモの「らくらくホン」を手がけていたメーカー。日本での携帯出荷台数はApple、シャープに次ぎ3位でした。
2022年以降円安のあおりを受けて資金繰りが悪化したほか、ブランド力で勝るAppleや低価格が売りの中国メーカーとの競争が響いていたとのこと。
FCNTのほかに親会社の「REINOWAホールディングス」とスマホ製造子会社の「JEMS」も民事再生法を申請しており、JEMSに対しては京セラなど3社がスポンサーとして出資を検討しているそうです。
「arrows Be F-04K」などに採用された、すべてのスマホに搭載すべき画面を触らず操作できるインターフェース「Exlider(エクスライダー)」などもあっただけに、とても惜しまれます。
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