Googleが転送量無制限・格安のモバイル通信サービス提供を目指していることが明らかに

アメリカで光ファイバー事業「Google Fiber」を開始するなど、通信インフラへの投資を進めるGoogleが、モバイル通信サービスの提供を目指していることが明らかになりました。


ウォールストリートジャーナル紙の報道によると、Googleはアメリカで利用されていない周波数帯(3.5GHz帯、150MHz幅)について、一定の条件を満たせばライセンスを得ることなく利用できるよう、アメリカ連邦通信委員会(FCC)に対して働きかけているそうです。

これは同社がデータ通信量の上限無く、安価なモバイル通信サービスを提供するためのもの。

なお、3.5GHz帯は建物の中などに弱く、どこでもつながる巨大なネットワークを構築するのは不向きであるため、携帯電話会社などは「プラチナバンド」に代表される、基地局1台で広範なエリアをカバーできる低い周波数帯の割り当てを求める傾向があります。

しかし基地局1台あたりのカバーエリアが狭く、基地局を細かく敷設できることから、増大する人口密集地の通信量対策などに3.5GHz帯は有用であるとされており、日本でも昨年12月にNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3社に40MHzずつ割り当てが行われています。

つまりGoogleが提供することを目指しているモバイルサービスは携帯電話のような「国中どこでもつながる」といった性質のものではなく、あくまで都市部でのサービス展開となると目されるわけですが、仮にゴーサインが出た場合、Googleはどれだけ本気でネットワークを整備するつもりなのでしょうか。

Google Lobbies for Cheaper Airwaves – WSJ

Google vs. Verizon AT&T: Wireless service could impact data caps | BGR

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