「iPhone 5(仮)」とみられる新型iPhone向けディスプレイの製造が難航しており、このままでは生産台数に影響が出かねない状況であることを8月初頭にBUZZAPでお伝えしましたが、依然厳しい状況であることが明らかになりました。
また、問題を解決しないままディスプレイの量産に踏み切ると、現在経営状況の悪化が問題となっているシャープが原価割れの憂き目に遭うおそれがあるとされています。
シャープ<6753.T>、次期iPhone用パネルの量産出荷に遅れ=関係筋 | マネーニュース | 最新経済ニュース | Reuters
ロイター通信社の報道によると、Appleが秋にも発売する新型iPhone向けの液晶パネルの供給について、シャープの量産出荷に遅れが出ていることが関係者によって明かされたそうです。
新型iPhoneに搭載される予定の「インセル式ディスプレイ(薄型化やコスト削減などにつながる、タッチセンサーを液晶に統合したディスプレイ)」は現在シャープが亀山第一工場で製造しており、8月中に出荷を開始するとしていましたが、9月にずれ込む見通し。
また、Appleからディスプレイの製造を委託されているのはシャープとジャパンディスプレイ、LGディスプレイの3社ですが、各社ともインセル式ディスプレイの歩留まり率(生産した数量の中での不良品の割合)の悪さに苦戦しており、仮にシャープが歩留まりを改善しないまま量産に踏み切った場合、原価割れを起こす可能性もあるとのこと。
ちなみに歩留まりの問題をクリアしてAppleに量産出荷が開始できているのはジャパンディスプレイ1社だけとされているため、シャープだけでなくLGディスプレイも苦戦していることが分かりますが、量産が思うように進まない場合、新型iPhoneの発売時期のずれこみや極端な品薄への懸念が現実味を帯びてくることとなりそうです。
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