フルHDの4倍(3840×2160)の超高解像度を実現した4Kテレビ放送が2014年にも開始する見通しであることが明らかになりました。
朝日新聞デジタル:4Kテレビ放送、14年7月開始 世界初、まずCSで - 経済・マネー
朝日新聞社の報道によると、総務省は4Kのテレビ放送を2014年7月にスタートさせる方針を決めたそうです。同放送は2016年の開始を目指していましたが、2016年にブラジルで開催されるサッカーのワールドカップ決勝トーナメントに合わせるとのこと。
4K放送のデータ量は大きく、地上デジタル放送の電波帯域では抱えきれないため、大容量データを送信できるCSデジタル放送の空きチャンネルを活用してスタートするほか、BS、地上へも広げる計画。放送コンテンツの普及で世界に先駆けるほか、地上デジタル放送への移行で一服したテレビ需要を喚起する狙いがあるとされています。
なお、2016年には「4K」のさらに4倍、フルHDの16倍にあたる超高解像度(7680×4320)を実現した「スーパーハイビジョン(SHV)」がBSデジタル放送でスタートする予定であることも昨年末に報じられており、日本は高画質放送で大きく先行することに。
おそらく将来的に世界各国が4Kへ移行することを見越して、コンテンツだけでなく規格などの面で主導権を握ることを想定してのことだと思われますが、そもそも現行のフルHDを大きく上回る画質に対してどれだけ需要があるのかという部分が気になるところ。
また、ソニーが昨年発表した84インチの4Kテレビ「KD-84X9000」は168万円という、一般人には到底手が届かない価格であったわけですが、放送開始に合わせてメーカー各社が発売するころには、どれだけ値下がりするのでしょうか。
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