通話定額を強制する携帯各社の新料金プラン、実はバカ高くありませんか?

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「カケホーダイ&パケあえる」「新スマ放題」「カケホとデジラ」と、携帯3社の新料金プランが出そろいましたが、1つ思うことがあります。これらのプラン、高くありませんか。



◆携帯各社のプラン、若干の違いはあるものの……
まず見ておきたいのが新たに発表された各社プラン。この比較は「カケホとデジラ」発表時にKDDIが行ったものですが、基本的に「基本使用料(通話定額付き)2700円+ネット接続料300円+各種パケットパック」で構成されています。


通話定額の基本使用料が各社横並びになってしまうことに批判の声はあると思われますが、これはかねてからお伝えしている通り、携帯電話・固定電話のシェアが原因。

ユーザーが電話をかける際、携帯・固定電話各社は相手先の電話会社に「接続料」を支払わないといけませんが、固定電話で76%・携帯電話で45%のシェアを持つNTTのみ、ユーザーが電話をかけても接続料を支払う先の大半が自社グループで済む(=他社にお金が出ていかない)という一人勝ちの構図で、他社は並ぶのがやっとだからです。


◆旧プランと新プラン、1人で契約した場合の料金を比較してみた
「パケットパックを家族でシェアしたり、家族間でギフトすることで安くなる」というのが各社新プランの肝ですが、ここであえて1人で契約した場合の月額料金をソフトバンクの旧プラン「ホワイトプラン」と新プラン「新スマ放題」で比較すると、新プランのほうが1000円以上高いことが分かります。

・旧プラン
ホワイトプラン(934円)+S!ベーシック(300円)+パケットし放題フラット for 4G(5700円)=6934円


・新プラン
通話し放題(2700円)+S!ベーシックパック(300円)+データ定額パック5(5000円)=8000円


なお、「ホワイトプラン」では1~21時だけ自社間通話定額に加えて、月間7GBまでの通信が可能なのに対し、「新スマ放題」では国内完全通話定額が実現する一方で、月額8000円支払っても5GBしか通信できません。

つまり今まで月間7GB利用していたユーザーは、別途1000円/1GBを支払って追加データ通信量を購入する必要がありますが、その場合、月の支払いは総額1万円に膨れ上がってしまうことに。こんなバカな話があってたまるでしょうか。

◆さらに既存プランも打ち切り、通話定額強制は「食べ放題を強要するようなもの」
また、NTTドコモおよびソフトバンクは8月で既存プランへの新規加入受付を停止し、KDDI(au)も当面は提供を続けるものの、いずれ打ち切る方針。つまり携帯各社は多くの割合を占めつつあるスマホユーザーに対し、通話定額プラン1本のみの提供に絞るわけです。

いくら追加で通話料金が発生しないとはいえ、データ利用中心だったユーザーまで従来より高額な通話定額プランに加入させ、使えるデータ量を減らしてしまうというのは、特におなかが空いていない人にまで食べ放題を強要するようなもの。通話中心だったユーザーが優遇される一方で、データ利用中心のユーザーは(特に独身の場合)冷遇されるという不公平な事態となっています。

もちろんBUZZAP!で検証したように、家族契約であればリーズナブルになる場合があるほか、段階制パケットパック導入で、データ通信をあまり利用しないライトユーザーの不公平感が無くなったという側面もあるため、必ずしもデメリットばかりではない新プラン。

しかし「通話定額を必要としない層に対しての選択肢が今後一切用意されない」という現状はあまり望ましくないため、せめて既存プランを残すなど、携帯各社には何らかの施策を期待したいところです。

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