性能を落として安くなったはずの「Galaxy S21」、国内版はS20と同じ価格設定で「ただの割高なスマホ」に



4月22日にドコモとauから発売されることになったSamsungの最新ハイエンドスマホ「Galaxy S21」。

そろそろスマホの買い換えを考えているユーザーにとって、かなり有力な選択肢だと思われますが、どうしても見逃せないポイントが複数あります。詳細は以下から。

◆ざっくりチェックする「Galaxy S21」、S20との相違点は?
まずはGalaxy S21シリーズを簡単に解説。Galaxy S21は6.2インチ、Galaxy S21+は6.7インチの有機ELディスプレイを搭載しており、いずれも120Hzのぬるぬる表示が可能です。


背面カメラは1200万画素超広角、1200万画素広角、6400万画素望遠の3眼構成。ハードウェア的な仕様はGalaxy S20と変わりません。


Galaxy S20とS21の違いを列挙するとこんな感じ。CPUがアップデートされ記録容量が増えた代わりに画面解像度が落ちてメモリも減り、microSDXCカードを使った容量の増設が不可能になりました。

・ディスプレイ解像度がQHD+(3200×1440)からフルHD+(2400×1080)に
・画面の左右にエッジ→フラットに
・プロセッサがSnapdragon 865→Snapdragon 888に
・メモリが12GB→8GBに
・ストレージが128GB→256GBに
・microSDカードスロット廃止
・カメラのハードウェアはそのまま
・S21+のみバッテリー容量が4500mAh→4800mAhに

◆安くなったはずなのに……?
プロセッサこそ最新のものになったものの、画面解像度が落ちてメモリも減りカメラのハードウェア仕様もそのままとなると、進化というよりは後退した部分が多いように感じてしまうGalaxy S21。

とりわけ4K動画撮影に対応した256GBのmicroSDXCカードが3000円で買えるご時世にカードスロット廃止は非常に厳しく、記録容量がたった128GB増えただけでは割に合わない……という気がしてなりません。

ただ決して悪いことばかりでもなく、iPhone 12の価格(799ドル)に合わせるためかGalaxy S21/S21+ともども前モデルより200ドルほど値下がり。つまりGalaxy S20より2万円ほど安くなることを期待できるわけです。

Galaxy S20:999ドル→Galaxy S21:799ドル
Galaxy S20+:1199ドル→Galaxy S21+:999ドル


しかしドコモやauが発売する国内版はGalaxy S20とほぼ同じ価格設定となっており、割高感が否めなくなっています。

・NTTドコモ
S20:10万2960円、S21:9万9792円

・au
S20:11万7480円、S21:11万8540円
S20+:13万3280円、S21+:13万8730円

不人気であっても投げ売りすることを総務省が問題視しているため、発売後の値下げもあまり期待できないGalaxy S21。「国内版だけ割高」というのは、なんとも不公平な気がしてなりません。

・関連記事
えげつないほど安い高性能スマホ「POCO X3 Pro」発売、2万円ちょいで最新プロセッサや120Hzディスプレイ、4眼カメラ、大容量バッテリーなど圧倒的コスパに | Buzzap!

「不人気、型落ちスマホの投げ売り」を総務省が禁止へ、ガイドライン改正でiPhoneが有利になりAQUOSやXperiaには大打撃 | Buzzap!

【速報】「dtab Compact d-42A」お値段1/3の13640円に大幅割引中、発売4ヶ月で超格安タブレットに | Buzzap!


フォローして最新情報を手に入れよう

モバイルに関連した楽天商品(PR)