医療関係者に光明、京セラの「離床センシング」「歩行解析」「食事管理」「薬剤認識」ソリューションはこんなにも便利


「患者さんの転倒を防ぎたい」「患者さんの薬や食事管理の手間をとにかく軽減したい」

質の高い医療を提供するために欠かせない手間を、技術で軽減する京セラのソリューションを一挙に解説してみました。詳細は以下から。

◆ミリ波を用いた離床センシング
まず解説するのが、ミリ波を用いて患者を見守る離床センシング技術。

見守りは言うまでもなく重要ですが、カメラではプライバシーや「消灯後に状況を把握できない」という点、感圧式のマットなどでは誤作動や患者が避けてしまうことなどが問題となっていました。

しかしミリ波ではそれらをクリアしつつ、新たに「布団を被っていても検知可能」「転倒時にアラートするのみならず、起き上がれたのかどうかも通知してくれる」という強みを付加することまで実現しています。

従来と違い「患者が布団の中で苦しんでいる」といった状況も検知可能なため、今までより数段きめ細やかなケアを行き届けることができるようになります。


◆歩行解析システム
続いては「リハビリテーションに励む患者の足の動きを把握したい」といった要望をかなえてくれる歩行解析システム。

図のように頭、腕、足に取り付けたセンサーで得られたデータを解析、数値化するシステムです。

一般的な動きの表示例はこのような感じ。

市販のバイタルセンサーから取得した心拍やSpO2(酸素飽和度)も同時に確認できるようになっています。

こちらは足を引きずってしまう場合の表示データ。

このように、左右どちらで異常があるのかが数値でわかりやすく把握する事ができます。

相手に寄り添う形での歩行リハビリテーションでは上からのぞき込む形でしか目視できませんが、このシステムではより細かいデータがスマホで簡単に確認できるようになるため、患者のモチベーションアップにもつながると期待されています。


◆薬剤認識システム
従来では薬剤師などが完全目視で対応していた、患者が入院時に持参する薬をカメラにかざすだけで瞬時に把握できるようになる薬剤認識システム。

通常1時間、多いと3時間掛かるという確認作業の手間を大きく削減できてしまいます。

将来的には電子カルテメーカーとの協業も考えられているとのこと。医療現場の期待を大きく集めることになりそうです。

◆食事管理システム
看護業務の中でも重要視される一方、目視確認という人の感覚頼りだった食事管理を簡単かつ正確にしてくれるのがこちらのシステム。

大量のメニューでも高精度かつ迅速に認識できる認識AIと三次元測距技術を用いており、食事前の画像と……

食事後の画像を取り込むことで、AIにより瞬時に比較が行われます。

食べた量を1%単位の割合でチェック可能なほか、栄養摂取量まで高精度での把握、記録ができるとのことです。

以上の技術と合わせて医療業界にも新機種「DIGNO SX4」と「DIGNO Tab2 5G」を売り込んで行くこととなる京セラの戦略。

法人向け主体となったことで実現した、人手不足が叫ばれる医療・看護業界に革命をもたらすこと請け合いの新技術で、多くの人がより笑顔になれる未来を期待せずにはいられません。

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