以前AppleがiPhone 5でFOMAプラスエリアの技適を通過させたことをお伝えしましたが、今度はiPadシリーズも通過させたことが明らかになりました。
AppleとNTTドコモの交渉が折り合わず、一向に発売される気配が無いどころか、気がつけば親会社の代行という形でウィルコムまでもがiPhoneの販売を始めるわけですが、実現の暁にはiPhoneとiPadの両方が一気に発売されることとなるのでしょうか。
総務省 電波利用ホームページ | 技術基準適合証明等の公示
総務省が携帯電話やPHSといった機器などに、電波法に定める技術基準に適合しているかを認証する制度「技術基準適合証明」の公示ページによると、「ディーエスピーリサーチ」がAppleのiPhone 5「A1429」やiPad mini「A1455」、第4世代iPad Retinaディスプレイモデル「A1460」を相次いで認証しています。
今回の認証により、これらのモデルは新たに「証明規則第2条第11号の3に規定する特定無線設備(W-CDMA方式携帯無線通信用陸上移動局)」の826.4~842.6MHzをサポートしていることになりますが、同周波数帯域は国内ではNTTドコモの「FOMAプラスエリア」に該当。
また、かねてからお伝えしている通り、iPhone 5やiPad mini、iPad RetinaディスプレイモデルはいずれもNTTドコモのLTEサービス「Xi」で利用されている「バンド1」という周波数帯をサポートしています。
今回の認証で「ドコモ版iPhone」だけでなく「ドコモ版iPad」まで実現する可能性が浮上したわけですが、これは水面下で嫡々と準備が進んでいることの裏付けなのでしょうか。
なお、先日NTTドコモの加藤社長は「Appleと交渉は進んでいるのか」という質問に対して、「ノーノー。何をおっしゃっているんですか」と交渉の事実を否定。Samsungなどと組んで新OS「Tizen」に注力することを表明しています。
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