「iPhone 5S」や「第5世代iPad」は2013年前半に登場か、新製品サイクルが1年から半年に


今まで新モデルを1年間隔で投入してきたAppleが大きく方針を転換し、第3世代「新しいiPad」の発売から半年強で第4世代の「iPad Retinaディスプレイモデル」を発売したことは非常に大きなインパクトを与えるものでしたが、iPhone 5の後継となる「iPhone 5S(仮)」についても、新製品の投入サイクルが半年程度に短縮される可能性があることが明らかになりました。



迎戰三星 iPhone5S出鞘|財經焦點|理財新聞|中時理財

Apple to trial production of iPhone 5S soon, says paper

中国メディア「工商時報」および、同報道を引用した台湾のIT系ニュースサイト「DIGITIMES」の報道によると、Appleはスマートフォンの次世代モデル「iPhone 5S」の試作を2012年12月から開始するそうです。

これはAppleが今までの1年サイクルでの新製品投入を半年程度のサイクルに改め、2013年前半にiPhone、iPad、iTVの新モデルを発売する予定であることを受けたもので、12月に5~10万台が生産され、2013年第1四半期には大量生産に踏み切るとのこと。

あくまで業界関係者による情報でしかなく、実際に半年サイクルになるかどうかは不明ですが、iPhoneやiPadの「Retina Display」を大きく上回る高解像度液晶を搭載した「HTC J butterfly HTL21」や「Nexus 10」などの登場で、ハードウェア面でのApple製品のアドバンテージが薄れつつあるのが現状であるため、方針転換で巻き返しを図る……というのは、考えられないことでもありません。

それはそうと、AppleはiPad miniおよびiPad Retinaディスプレイモデルで従来の「CDMA2000対応モデル」や「W-CDMA対応モデル」などの区別を無くし、一本化(アメリカ市場向けモデルのみ除く)することに成功しているわけですが、これは今後、新モデルを効率的に展開できるようにすることを目的としたものなのでしょうか。

また、実際に発売サイクルが短縮された場合、最も気になるのがLTEの対応周波数がどうなるのかという点。iPhone 5のLTE通信機能は日本国内では1.7GHz帯と2.1GHz帯のみの対応となっており、ソフトバンクがKDDIに対して事あるごとに自社の優位性を主張していますが、Appleの方針次第では面白いことになるかもしれません。

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