子どもの車内放置事故を完全防止へ、12歳の少女が新発明で賞金200万円を獲得


毎年報告される、車内放置による痛ましい子供の死亡事故。主に親がパチンコなどに夢中で子供のことを忘れるという理由ですが、この装置は何重にも予防線を張って子供の命を守ります。詳細は以下から。

12歳のLydia Dentonさんは「CITGO's Fueling Education Student Challenge」で優勝し、約200万円の賞金を手にしました。その発明品は、子どもの車内放置による死亡事故を防止する装置です。

Dentonさんは育児放棄するような親の元でだけこうした事故が起こるわけではないことに衝撃を受け、少しでも事故を減らすための装置を作れないかと考えて発明に着手しました。

Dentonさんが開発した装置は車のシートカバーの下に取り付けるもので、2.2kg以上の重さの物体を感知できます。子供がシートに載せられた時、この装置は起動して温度を計測し始めます。

そしてもし温度が39度に達すると警報が鳴り、LCDディスプレイにも警告が表示されます。同時に親の電話にテキストメッセージが送信されます。

もし親が60秒以内にリセットボタンを押さなければ、自動的に911(日本の110番と119番を兼ねる米国の緊急通報用電話番号)にビルトインされたGPSチップの位置情報と共に連絡が入ることになります。

最新式のスマートカーと呼ばれるような自動車にはこうした事故を防止するための装置が搭載されている場合もありますが、Dentonさんはそうした高価な車を変えない層にも手の届くプロダクトであることを目指したとのこと。

またこの装置は車を買い替えた時にも簡単に次の車で使用できるため、無駄がありません。

Dentonさんは受け取った賞金を進学のために使うとしており、今後も人を助ける発明を続けていきたいとのこと。

「この世界で起こることを受け入れなきゃいけないって考えてはダメ。あなたを煩わせるものがあれば、より良くしていくことを考えなきゃ。時にそれは心構えを変えるって話だけど、発明が変えられることもある」とDentonさんは語ります。

子どもの車内放置という事故で最も守られるべきは何か、そしてそのために何が必要か、考え抜かれた末の見事な発明と言えそうです。

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