KDDIが2012年冬モデル発表、フルHDスマフォ「HTC J butterfly」や「G’z One Type- L」など全機種LTE対応

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KDDIが本日の発表会において、2012年冬モデルを発表しました。

フルHD液晶搭載フルスペックスマートフォン「HTC J butterfly」やIGZO液晶搭載タブレット「AQUOS PAD」などの初モノづくしに加え、XperiaやGALAXY、ARROWS、AQUOS Phoneといった人気シリーズ最新機種、そしてスマートフォン史上最大のバッテリーを備えた「DIGNO S」などがラインナップ。しかし他社とは少し違った展開を見せています。



田中社長が登壇


「あたらしい自由」というキャッチコピーを展開したau


実を結びつつある同社の「スマートパスポート構想」







iPhone 5もあってMNPは12ヶ月連続でKDDIがNo.1。「初戦は勝った」とコメントしています。



そして本日はスマートパスポート構想の完成形「au 4G LTE」について。





auはLTEに「本気」を出します。





旧800MHz帯の整備などが終える前からKDDIはLTEを整備。垂直立ち上げによって10月末には実人口カバー率が84%を達成、年度末には96%に達する見通しです。


日本全国でつながりやすい800MHz帯を用いたLTEを展開。


基地局数を誇っても何の意味もないので、ピコセルで綿密に整備。「どこにいても高スピードを楽しめる」を実現します。



3Gと4Gをスムーズに移行できる「Optimized Handover」を導入。国内ではNTTドコモのネットワークも対応していますが、もう1社は対応していません。


3Gと4Gを瞬時に切り替えができるため、「再接続のためにしばらく通信が切断」ということが避けられます。


さらにCSフォールバック技術によって電池消費の抑制にも成功。


もちろんテザリングもサポートします。


それだけではとどまりません。


一番高速で通信したい自宅は「Wi-Fi SPOT CUBE」を用いて150Mbpsでの通信が可能に。





そして安価にスマフォを使えるauスマートバリューももちろん利用可能。最大2年間1480円がオフになります。



全国のCATV世帯の85%が「auスマートバリュー」を契約可能。「(同様の割引を展開している)他社とは違うのだよ他社とは」と言わんばかりの表ですが、大事なのは「eo光」といった電力系光通信サービスとも提携している点。割引対象となるユーザーが非常に多いのが特徴です。


さらに機種変更・新規契約ユーザーに基本使用料を1年間490円、テザリングを2年間無料にするキャンペーンも。


MNPユーザーは基本使用料が2年間無料となります。


◆発表された2012年冬モデルはスマートフォン9機種およびタブレット1機種
2012年冬モデルは全機種LTE対応モデルで、WiMAX対応モデルはゼロ。トライバンド(800MHz、1.5GHz、2.1GHz)対応で3Gは800MHzと2.1GHz、LTEは800MHzと1.5GHzを使用。iPhone 5で使われている2.1GHz帯のLTEは使用せず、AndroidとiPhoneで棲み分ける形に。

基本的に2012年12月上旬発売の「HTC J butterfly」および2012年12月中旬発売の「AQUPS PAD」を除き、大半の機種が11月2日に一斉発売予定で、発売時点では下り最大75Mbps対応ですが、来春112.5Mbps以上に増速されるとのこと。また、今回から型番を表に出さず、基本的にブランド名での展開となるものの、区別を付けやすいよう記事中では型番を併記しておきます。

HTC J butterfly(HTL21)
5インチフルHD(1920×1080)super LCD3液晶、「APQ8064(1.5GHz、クアッドコア)」および各種通信方式をサポートしたチップセット「MDM9615」、2GBメモリ、そして最新のAndroid 4.1を兼ね備えた防水スマートフォン。


インカメラ(210万画素)・背面カメラ(800万画素)の両方にF値2.0の明るく撮れるレンズを採用。さらに裏面照射型CMOSと88°の広角レンズによって、いつでもキレイな写真を楽しめるほか、3種の神器ことワンセグ・赤外線・おサイフケータイやNFCも搭載。名実ともに国内最強スペックを実現しています。

Xperia VL(SOL21)
「モバイルブラビアエンジン2」に対応した4.3インチHD(1280×720)Reality Display液晶、「MSM8960(1.5GHz、デュアルコア)」、1GBメモリ、暗いところでも撮影できる裏面照射型CMOS「Exmor R」採用の1300万画素カメラや、ワンセグ・赤外線・おサイフケータイ・NFC、1700mAhのバッテリーを搭載したAndroid 4.0スマートフォン。NTTドコモ版の「Xperia AX SO-01E」と対をなすモデルです。


GALAXY S III Progre(SCL21)
約4.8インチHD(1280×720)有機EL「Super AMOLED」に「MSM8960(1.5GHz、デュアルコア)」、2GBメモリ、810万画素カメラ、32GBフラッシュメモリ、ワンセグ・おサイフケータイを搭載したAndroid 4.0スマートフォン。バッテリー容量は2100mAhです。


AQUOS PHONE SERIE(SHL21)
消費電力2分の1を実現したS-CGシリコン液晶(4.7インチ、1280×720)、「MSM8960(1.5GHz、デュアルコア)」、1GBメモリ、裏面照射型CMOS採用の124万画素前面カメラ、同じく裏面照射型CMOS採用で光学手ブレ補正やステレオマイクでのフルHD撮影に対応した1312万画素背面カメラ、2040mAhバッテリーを搭載。ワンセグ・赤外線・おサイフケータイやNFCも備えた防水・防塵対応のAndroid 4.0スマートフォンです。


・ARROWS ef(FJL21)
4.3インチHD(1280×720)液晶、「MSM8960(1.5GHz、デュアルコア)」、1GBメモリ、起動時間および撮影間隔が0.5秒の810万画素カメラ、1800mAhバッテリーを搭載。ワンセグ・赤外線・おサイフケータイやNFC、防水・防塵に対応しており、Android OSのバージョンは4.0。


Optimus G(LGL21)
約4.7インチHD(1280×720)IPS液晶、「APQ8064(1.5GHz、クアッドコア)」および各種通信方式をサポートしたチップセット「MDM9615M」、2GBメモリ、1300万画素カメラ、2210mAhバッテリー搭載の「HTC butterfly」に次ぐハイスペックモデル。ワンセグ・赤外線・おサイフケータイやNFC、防水に対応しており、Android OSのバージョンは4.0。


DIGNO S(KYL21)
画面全体が震えることで騒がしい場所でもクリアに通話できる「スマートソニックレシーバー」対応の約4.7インチHD(1280×720)液晶、「MSM8960(1.5GHz、デュアルコア)」、1GBメモリ、裏面照射型CMOS採用の808万画素カメラを搭載。バッテリー容量はスマートフォン史上最大容量となる2520mAhで、ワンセグ・赤外線・おサイフケータイやNFC、防水に対応。電話やメール作成、各種検索が可能な「すぐごえ」で快適な操作を実現しており、Android OSのバージョンは4.0。


VEGA(PTL21)
4.3インチHD(1280×720)液晶、「MSM8960(1.5GHz、デュアルコア)」、1GBメモリ、高速連写が可能な800万画素カメラ、1810mAhバッテリーを搭載。ワンセグ・赤外線・おサイフケータイやNFC、防水・防塵に対応しており、Android OSのバージョンは4.0。タッチせずにスマートフォンを操作できるモーション認識機能「VEGA Motion」をサポートしています。


G'z One Type-L(CAL21)
キズが付きにくい強固な「ゴリラガラス2」採用の約4.0インチWVGA(800×480)IPS液晶、「MSM8960(1.5GHz、デュアルコア)」、1GBメモリ、約808万画素背面カメラ、136万画素前面カメラ、1800mAhバッテリー搭載のAndroid 4.0スマートフォン。


耐衝撃・防水・防塵のタフネス仕様スマートフォン「G'z One IS11CA」の後継モデルで、従来のジャイロ・加速度・方位・温度センサーに加えて気圧センサーを備えたほか、ワンセグ、赤外線、おサイフケータイにも対応。Bluetoothで連携することで、ポケットやリュックに本体が入っていても、メールや着信をG-SHOCKでチェックすることもできます。

AQUPS PAD(SHT21)
消費電力5分の1を実現したシャープの切り札「IGZO液晶(7インチ、1280×800)」を搭載した世界初のタブレット端末。「MSM8960(1.5GHz、デュアルコア)」、1GBメモリ、約800万画素背面カメラ、31万画素前面カメラ、3460mAhバッテリーを搭載。ワンセグやNFCに対応した防水・防塵モデルで、Android OSのバージョンは4.0。


◆「GALAXY」「AQUOS PHONE」「ARROWS」シリーズが軒並み「HTC J butterfly」の前座的な立ち位置に
クアッドコアCPU、Android 4.1、IGZO液晶……といった、最新スペックを盛り込んだ「GALAXY」「AQUOS PHONE」「ARROWS」シリーズがNTTドコモソフトバンクモバイルのフラッグシップ機として登場した2012年冬モデル。

今までの流れから考えると、同様のスペックのモデルがKDDIから登場してもおかしくないわけですが、今回それらのシリーズはデュアルコアCPU、Android 4.0搭載にとどまる「フラッグシップ未満」な扱いで、KDDIを最新のiPhoneと最強のAndroidスマートフォンを兼ね備えたキャリアたらしめた、国内最高スペックの「HTC J butterfly」の前座的立ち位置となっています。

おそらくソフトバンクの冬モデル同様、11月2日という早い段階に一斉発売できるように、多くのモデルがデュアルコアCPU+Android 4.0という構成で発売されることになったと思われますが、その結果メジャーなシリーズの存在感が薄れ、「G'z One Type-L」「DIGNO S」といった個性派モデルが際立つ形となっているのも興味深いところです。

また、発表会では2013年春モデルとして「INFOBAR A02」の先行告知が行われました。

KDDIが「INFOBAR A02」を2013年春発売へ、LTE対応のフルスペックモデルに | BUZZAP!

発表会での質疑応答は以下。

日本経済新聞金子:
WiMAX対応モデルは無かったが、2.5GHz帯はどのように使っていくのか。TD-LTEに変える可能性はあるのか。

田中社長:
今回はLTE対応モデルの発表会なのでWiMAXモデルは無いが、今後についてはコメントを控えさせていただきます。2.5GHz帯については非常にお客さんが増えて本当に大変な状態であり、周波数が足りないため、もっと割り当ててくれないかというお願いをしている状況。無事割り当てられたらWiMAX 2みたいなものを展開していきたい。

?:
112.5Mbpsへの高速化はいつ頃になる?

田中社長:
75Mbpsは800MHz帯でスタートしています。その他に持っている1.5GHz帯と2.1GHz帯を使って、来年にスタートしていきたいと考えています。

フリーランス山口:
国内で唯一Windows Phoneを提供してきたが、今後の見通しは?

田中社長:
ノーコメント。現実的な話はマイクロソフトからも出ていた通り、秋冬に入れるのは困難。我々としてはお客様のウエンツもといウォンツにこたえていきたい。

TBS:
ソフトバンクとiPhoneでいい戦いを繰り広げられているが、何か心境の変化がありましたでしょうか。

田中社長:
「どんな思いでいるか」というと拡大をしていくのは企業として非常に重要だと思っているが、「ユーザーはどう考えているか」を非常に大事にしたいと思っています。「新しい自由」というテーマを打ち出したが、ユーザーが望んでいるものに会社のリソースをつぎこんでいきたい。ソフトバンクさんのような考えもあるが、当社はそういう思いで会社を運営していきたい。

あたらしい自由。|au


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